ボーナス支給額を入力するだけで所得税・社会保険料を引いた手取り額を即計算。業種別ボーナス平均・賢い使い方・節税テク(iDeCo・新NISA・ふるさと納税)も解説。
ボーナス支給額・前月の給与・扶養人数を入力すると、社会保険料・所得税を引いた手取り額の目安が分かります。
ボーナス(賞与)の手取り額は「支給総額 − 社会保険料 − 所得税(源泉徴収)」で計算されます。給与と異なりボーナスは「賞与に対する源泉徴収税額の算出率の表」(国税庁)を使って税率が決まります。社会保険料の計算は毎月の給与と同様です。
ボーナスにも毎月の給与と同様に健康保険・厚生年金・雇用保険の保険料がかかります。健康保険・厚生年金は「標準賞与額(1,000円未満切り捨て)」に保険料率を乗じて計算します。厚生年金の賞与は年間(4〜翌3月)の上限が150万円(月50万円まで)、健康保険は1回の賞与上限573万円という上限があります。
ボーナスの所得税は「前月の給与から社会保険料を差し引いた金額をもとに税率表で税率を求め、ボーナスの課税対象額にその税率を掛ける」方法で計算されます。前月の給与が高いほど税率が高くなり、ボーナスの手取りが少なくなります。
| 前月給与(社保控除後) | 扶養0人の税率 | 扶養1人 | 扶養2人 |
|---|---|---|---|
| 88,000円未満 | 0% | 0% | 0% |
| 88,000〜101,000円未満 | 2.042% | 0% | 0% |
| 252,000〜300,000円未満 | 10.21% | 6.126% | 4.084% |
| 350,000〜400,000円未満 | 15.315% | 10.21% | 6.126% |
| 500,000〜600,000円未満 | 20.42% | 16.336% | 12.252% |
厚生労働省の「毎月勤労統計調査」によると、夏のボーナス(2025年)の平均支給額は製造業で約68万円、全産業平均で約52万円でした。大企業と中小企業では2〜3倍の差があることが多いです。
| 業種 | 平均ボーナス(夏冬合計目安) |
|---|---|
| 電気・ガス・水道 | 約150〜200万円 |
| 情報通信・IT | 約120〜180万円 |
| 金融・保険 | 約100〜160万円 |
| 製造業(大企業) | 約100〜150万円 |
| 製造業(中小企業) | 約40〜80万円 |
| 小売・サービス | 約20〜60万円 |
| 飲食・宿泊 | 約10〜40万円(支給なしも多い) |
ボーナスを最も有効に活用する優先順位は①緊急予備金(生活費3〜6ヶ月分)の確保②高金利の借金返済(消費者金融・クレジットカードリボ)③iDeCoへの追加拠出(年末調整で節税)④新NISAでの一括投資または積立④住宅ローンの繰り上げ返済(利息削減)⑤大きな目的のある貯蓄(車・旅行・結婚式等)——の順です。「ボーナスが入ったら全額使ってしまう」という習慣を避け、まず先取りで貯蓄・投資に回してから消費することが資産形成の基本です。
「ボーナスが思ったより少ない」と感じたことはありませんか。賞与は額面の2〜3割が引かれ、手取りは額面の75〜80%程度になるのが一般的です。何がどれだけ引かれるのか、内訳を見ていきましょう。
| 引かれるもの | 料率(本人負担) | 備考 |
|---|---|---|
| 健康保険料 | 約5%前後 | 労使折半。都道府県で料率が異なる |
| 厚生年金保険料 | 9.15% | 労使折半(全体18.3%の半分) |
| 雇用保険料 | 約0.55% | 2026年度の一般の事業 |
| 介護保険料(40〜64歳) | 約0.8% | 40歳以上65歳未満が対象 |
| 所得税 | 前月給与で決まる税率 | 賞与額から社会保険料を引いた額に課税 |
社会保険料だけで額面の約15%前後、これに所得税が加わり、合計で2〜3割が引かれます。なお、2026年度からは「子ども・子育て支援金」が健康保険料とあわせて賞与からも徴収されるようになりました。
40歳未満・東京・協会けんぽの会社員の概算です。前月給与や扶養により変わります。
| 額面のボーナス | 手取りの目安 | 引かれる額の目安 |
|---|---|---|
| 20万円 | 約16〜16.5万円 | 約3.5〜4万円 |
| 30万円 | 約24〜24.5万円 | 約5.5〜6万円 |
| 50万円 | 約40〜41万円 | 約9〜10万円 |
| 80万円 | 約63〜65万円 | 約15〜17万円 |
| 100万円 | 約78〜80万円 | 約20〜22万円 |
※概算の目安です。年齢・地域・前月給与・扶養人数により変わります。正確な額は上の計算ツールでご確認ください。
あまり知られていませんが、ボーナスからは住民税が引かれません。住民税は前年の所得をもとに年間の税額が決まり、それを毎月の給与から12分割して徴収する仕組みのためです。つまり、賞与に上乗せで住民税が引かれることはありません。給与とボーナスで引かれるものが少し違うのは、この住民税の扱いが理由の一つです。
「ボーナスの所得税が高い」と感じる人は多いですが、これは賞与の所得税率が「前月の給与」をもとに決まるためです。賞与は金額が大きいぶん、源泉徴収される税額も大きくなります。ただし、この時点の所得税はあくまで概算で、年末調整で1年間の正確な税額が精算されます。払いすぎていれば、年末調整で還付されることもあります。
ボーナスは「臨時収入」と捉えて使いすぎてしまいがちですが、手取り額を正しく把握しておくことが大切です。一般には、ボーナスの使い道は「先取り貯蓄・投資」「生活防衛資金」「自己投資」「楽しみ」にバランスよく配分するのが望ましいとされます。特に、手取りの一部を先にNISAなどの積立や貯蓄に回すと、無理なく資産形成が進みます。
考え方や行動の仕方によって、結果は変わります。よくある傾向を一般論として紹介します。
| うまくいきやすいパターン | つまずきやすいパターン |
|---|---|
| 使い道(貯蓄・投資・出費)を事前に配分 | 入った勢いで衝動的に使い切る |
| 一部を先取りで貯蓄・投資に回す | 全部使ってしまい貯蓄が増えない |
| 生活費はボーナス頼みにしない | ボーナス前提の家計で、減額時に困る |
| 手取り額を把握して計画的に使う | 額面で考え、手取りとのズレに戸惑う |
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